小児がんとは・・・
子どもにおこる悪性腫瘍(「がん」や「肉腫」)を総称して「小児がん」と言います。
今も全国で約13,000人(1万人あたり約6人)の子どもたちが「がん」とたたかっています。
おとなとこどものがんはちがうの?
小児がんはほとんどが、肉腫です。
白血病、脳腫瘍、悪性リンパ腫、神経芽腫、ウイルス腫瘍は「肉腫」に属します。
上皮から発生する「がん」は、おとなの悪性腫瘍の8割以上を占めるのに比べて、「小児がん」では1割にもみたないのです。
おとなの「がん」が比較的表面の見やすいところからおこるのに比べて、「小児がん」は大方が、深い場所からはじまってくるため早期発見が難しいとも言えます。
小児がんは治るの?
現在、医療の進歩により、小児がんは「不治の病」から、「治る病気」になりつつあります。
とは言え、小児がんは子どもの病死順位の第1位を占めており、年間約500人の幼い命が失われていることも忘れてはなりません。
治る子どもたちに対しても、小児がんの治療には長い入院生活は避けられず、家族の二重生活、治療中の学校の問題、進学や就職、結婚や出産など、様々な困難があります。